育休前の自分に伝えたい育休の過ごし方

1月の頭から2月末まで育休をとってました。事前に会社のいろいろな人に育休のアドバイス(夜の二交代制など)を聞いていたおかげもあり、個人的には覚悟してたよりもすごい楽でした。

この「事前に育休に関していろいろアドバイスをもらっておく」というのは思った以上に役立ったので、また育休を取るかもしれない自分への備忘録兼これから育休を取る方に向けて参考になれば思い、私の育休の過ごし方などのまとめを書きました。いつもよりもかなり分量が多い気がしますが、ご了承ください。

これから育休取るという人の参考になれば幸いです。

そもそもなぜ育休を取るのか?

今務めている会社の男性社員は結構子供が生まれると育休を取るという人が多い印象です。上司も育休取ったほうがいいということで、自分も育休はとるものと思っていました。ただ、「漠然と育休を過ごしているだけだともったいないなぁ」ということを思ってました。このため、同僚の先輩パパさんにいろいろ育休中にやっておいたほうがいいことを聞いて回り、それを受けて個人的には以下のことを頑張るつもりで育休を過ごすことにしました。

  1. 妻と協力して家事、育児を行う
  2. 1日ワンオペで問題ないように育児スキルを磨く
  3. しっかりと勉強時間を取る

1は育休取ったらやる理由かと思いますが、生まれたばかりの赤ちゃんがいると時間が無限に吸われていきます。結果、一人だと赤ちゃんのお世話だけで1日終わってしまって家事が何もできない、ということが発生してしまいます。このため、赤ちゃんのお世話と家事を分担しておいて最低限度の生活を維持できるようにすることがまず育休の目標の一つ目になると思っています。

次に2つ目の「1日ワンオペで問題ないように育児スキルを磨く」です。これは先輩パパさんの話や本の内容、また実際に過ごしてみて、実は育休の最大理由はこれでは?と思ったものです。先ほど育児で無限に時間が吸われるとう話をしましたが、当然これは一人分の時間で、夫婦二人が同時に育休でいる場合、一人分の時間は空きます。そして家事も最近の家電を駆使すればかなり楽ができます。このため、夫婦で同レベルまで育児スキルがある状態なら、一人が子供を見て、もうひとりは家事がひと段落した昼前からずっと勉強したり、外に遊びに行ってリフレッシュするということが可能になります。このような自由な時間がある程度確保できるとメンタル的にも育児が楽になります。

このため、1日まるまる育児を任せられるくらい夫婦二人がそれぞれ育児スキルをあげておくというのはかなり重要なポイントかなと思っています。

最後に「しっかりと勉強時間を取る」です。私は仕事がら最新技術についてちゃんと知らないと仕事で困ることが多々あります。また、まとまった時間があるなら今まで勉強してこなかったことも勉強したいなぁということで、育休中はしっかり勉強時間を取って勉強するという目標を個人的に掲げて頑張っていました。

育休をどれくらいの期間とるか?

次に育休をどれくらいの期間取るかです。この育休の期間に関して誰もいい感じの答えを教えてくれなかったので私は適当に決めてしまったのですが、今思うとちゃんと考えたほうがいいポイントでした。

会社によっては育休は1か月しかとれないとかあるかもしれませんが、うちの会社は経営陣(かつ今の自分の上司)が育児の大変さをわかってくれる人なので、たぶん、言えば結構長い期間育休取れた気がします。ただ、私は何も考えずに他の先輩パパさんが2か月くらいとっていたので、「自分も2か月とります」みたいに言ってしまいました。

これに関して後から本などを読んで勉強して失敗したと思ったので、もし仮に育休を長くとれる場合、今の私なら育休期間を検討する材料として何を考慮するか?を以下にまとめます。

  1. 保育園はいつ入れるか?
  2. 子供の夜のお世話の負担がどこまで減ったタイミングで育休を終わりにするか?

まず、保育園に関してです。当然ですが、育休で休んだままだと保育園に入れることができないケースが存在します。このため、保育園にいつ入れたいか?が決まっている人(たとえば枠が多い4月に入れたいとか)であれば、育休は4月付近までになります。ここは地域にルールがあるかもしれないので自分の地域はどうかを予め確認し、いつ保育園にいれるのかを夫婦で相談したほうが良いかと思います。

次に夜のお世話に関してです。赤ちゃんは生まれたばかりは3時間おきにミルクをあげる必要があります。このため、生まれたばかりは夜に一人体制だと何回も夜に起きる必要があってかなりしんどいです。1度やればわかると思いますが、つら過ぎて二度とやるか!って気分になります。成長すると赤ちゃんが連続して寝る時間は増えていくので、ある程度成長すると夜の負担も減っていきます。個人的にはこの夜の負担がある程度減ったあと以降に育休が終わると良いと思います。

月齢がどれくらいだと夜に何回起きるのかは後ほど紹介する「ベネッセ・ムック 最新!初めての育児新百科」や「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」に書いてあるので育休をどれくらい取るかを考えるうえで参考にするとよいと思います。

基本的な1日のスケジュール

次に実際の1日の大まかなスケジュールに関してです。ただ、この部分はどういう家庭なのかで話が大分変るのでまずは基本情報について説明していきます。

基本的な1日のスケジュールを考えるうえで重要そうな基本情報

先ほど述べたように我が家の家族構成やどういう家庭の方針、どういう性格の子供かで話が全然違うと思われる方がいると思ったので、ここで基本情報をまとめて説明します。

  1. 子供は一人目
  2. 妻は育休で1年お休み(つまり私が育休中は二人体制)
  3. 生まれてから1か月は里帰り、2か月目から3か月を少し過ぎたところまで育休
  4. 引き続き妻が育休をとるため保育園はもう少し先
  5. 母乳主体でミルクの混合で育てる (主に育児分担のため)
  6. 子供はお腹が空いたときと眠い時以外はあまり泣かないので手がかからないほうらしい

まずは今回生まれた子供が一人目です。また、妻のほうは私が取る1か月前から育休を取っていて、妻は育休を1年取る予定なので、私が育休中のタイミングは二人体制になっていました。

そして、私の育休を取り始めたタイミングですが、妻が里帰り出産ということもあり、最初の1か月は妻は実家にいて、その後月齢で1か月になったあたり(年末年始の休みの最初)で帰ってきました。そして、このタイミングで育休をスタートさせて、2月末まで取ってました。このため、生まれたばかりの方は少し変えたほうがいい部分があるかもしれないので注意してください。

また、できるだけ長く子供と一緒にいる時間を作りたいという妻の意見で、保育園は少し先にすることにしました。このため、保活に必要な時間はスケジュールに含まれていません。

そして、ミルクに関してですが、これも妻の意見でなるべく母乳主体で育てつつ、私もごはんがあげられるようにということで母乳とミルクの混合で育てることにしました。このあと話す育児の分担では混合、もしくはミルクだけじゃないと参考にならない部分があると思いますので注意してください。

また、どういう性格の子供か?ですが、これに関して私が他の赤ちゃんを知らないので、妻のお姉さんや会社の同僚に話を聞いた感想を基に判断すると、どうやら手がかからないタイプの子供らしいです。育休のころは大体決まったタイミングで泣くので過去の状況から簡単に泣いている理由が判断できて、精神的に楽でした。

夜の二交代制による楽な1日の過ごし方

ここから育休中に重要だった1日の過ごし方について詳しく説明します。基本的には以下のような過ごし方をしていました。

1日のスケジュール
1日の大まかなスケジュール

子供が寝ている夜の時間(19時から次の日の6時)に対処するために我が家では、19時から3時と3時から11時の二つに分けて、一人が就寝、一人が家事と育児もしくは暇なら自由時間という形にしていました。夜を完全に分担することで夜は必ず連続で8時間寝れるという状況にしていました。ちなみにこの夜の二交代制は先輩パパさんたちが口をそろえてよかったというので我が家も導入しました。

この夜の二交代制の懸念事項は夜は一人体制になるので二人とも十分な育児スキルがないと任せられない、寝る時間と起きる時間が変な時間になるので抵抗があるということが考えられます。私の場合は育児スキルのほうは最初は妻に見てもらいながら練習をすることでなんとかしました。また、寝る時間と起きる時間が変な時間になるという部分は海外に行ったらもっとひどい状態になるので、それよりまし!と思ってぐっとこらえてました。

この夜の二交代制のメリットは睡眠時間がちゃんと確保できる以外にもあります。例えば、夜の育児に関しては最初のうちは3時間おきにミルクをあげる以外はかなり自由にできます。私は二人目の夜の担当だったので3時から11時が担当でした。このため、赤ちゃんが起きなければ3時から6時までの間は集中して勉強する時間に充てることができました。

また睡眠時間がちゃんと確保できているので、昼間も勉強する気力が十分あります。このため、昼間に関しては赤ちゃんを抱っこしながらでも「聞くこと」と「しゃべること」はできるので、これを機に今までやってなかったスピーキングの練習(ELSA Speakを利用)をやっていました。それ以外に家事を終えて暇な時間は論文や教科書を読むなどの読書によって勉強してました。

このため、1日で集中して勉強できる時間は2時間から3時間、スピーキングは1時間、読書は1,2時間くらいで合計で4~6時間という感じでした。結果として人生で久々にたくさん勉強することができたという感じがしています。

工夫した点や意識した点

ここではいくつか育休中の過ごし方で工夫したり意識したりした点について順番に紹介します。

育児の記録アプリを使う

まず最初の一つ目は育児アプリの使用です。我が家では妻の提案で育児記録アプリの「ぴよログ」を使っていました。

このおかげで夜に交代した際、「次に何時にミルクをあげるべきか?」などの引継ぎ作業がいらなくなり、すぐさま交代することができます。

また、育児の最中一番つらかったのが「なんで赤ちゃんが泣いているのかわからなくて対処できない時」でした。これに関しては育児記録があれば、泣いている時間いつもは寝てるのかやミルクを飲むのかなどの傾向を調べることができ、対処がしやすかったです。

ちなみに、ぴよログはカスタムのイベントをいくつか登録できるのですが、我が家では「ぐずった」というイベントを作って、泣いたタイミングとその後何をしたかが分かるようにしておいて、泣いたタイミングで何をしたほうがよさそうか?をわかるようにしてあります。

生活リズムを赤ちゃんを中心に考え直して毎日そろえる

二つ目は生活リズムに関してです。我が家では生活リズムをそろえることを意識して生活してました。スケジュールを毎日そろえる利点としては家事はもちろん、育児に関しても赤ちゃんの泣くタイミングが同じになり、仕事がルーティーン化でき、例外的な予定(友達と遊びに行くなど)が立てやすくなります。

どういうスケジュールがいいかに関しては後ほど紹介する「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」という本を参考にしつつ、育児アプリの記録を見て夫婦で相談し、赤ちゃんにとっても夫婦にとっても無理のないスケジュールを立てるようにしていました(大まかな1日のスケジュールは「夜の二交代制による楽な1日の過ごし方」参照)。また、赤ちゃんの成長とともに赤ちゃんの生活リズムが変化してないかや、1度立てたスケジュールに無理がないかを定期的に確認するようにもしていました。

部屋のレイアウトを赤ちゃん中心に変える

3つ目は次に部屋のレイアウトです。我が家は1LDKなのですが、どこで赤ちゃんを生活させるか?は結構もめました。結果としては「夜に寝ている人がいる部屋に入らなくて済むように赤ちゃんのために使用する部屋を1つにまとめる」という考えのもとLDK部分に赤ちゃんがずっといるようにし、一部屋は寝室にしていました。

これにより、寝ている人が物音や部屋の明かりで起きるようなことがないようにし、快適に過ごすことができました。

できる限り日々のやることを細かく書きだして、妻と自分、どちらがやっても同じようにできるようにする

4つ目は日々のタスクに関してです。我が家では日々の家事と育児を細かく書きだして妻と自分、どちらがやっても同じようにできるようにしました。例えば、最初は「赤ちゃんのお風呂の準備」を夕飯前の準備前あたりでやるという風になっていました。ただ、お風呂の準備と聞いて私は何を用意するべきなのか?が最初イメージできませんでした。これでは「赤ちゃんのお風呂の準備」というタスクを取り組むのが妻が担当するか、私が担当するかで準備の内容が変わってしまいます。このため、単に「赤ちゃんのお風呂の準備」ではなく、「着替え、おむつ、タオルの準備」のように細かく書き下して、妻と私で日々のやることリストを共有していました。

この結果、どちらがやっても同じようになるため、家事と育児の分担がかなり柔軟に行うことができるようになります。また、1日ワンオペの日も何をやればいいかは書きだしてあるので、妻に確認しなくても普段通り過ごすことができます。このあたりのやることを書きだすというのは仕事のときと同じかなと思っています。

育休中できるだけすぐに1日ワンオペできるようにする

5つ目はワンオペに関してです。最初に述べたように「1日ワンオペ」は育休中の目標にしていました。このため、最初の1週間は妻に教えてもらいながら育児(特にお風呂の入れ方)を練習していました。このおかげで妻も安心して昼間出かけることができるようになり、ストレス発散ができるようになったということを言っています。

また、妻が昼間でかけたら自分も出かけたいということが言いやすくなるため、自分が快適に過ごすためにも重要だったと思っています。このおかげで気兼ねなく妻は月に何度か友達と外でランチや飲み会にいけたり、私も趣味のカフェ巡りやライブにいくことができました。

赤ちゃんがいる状態で何ができるか?を思いつくものは片っ端から確認する

6つ目は育休後を意識して赤ちゃんがいる状態で何ができるのかの確認に関してです。具体的には電車やバスに乗るとどうなるのかなどの確認です。私が育休中であれば二人で対応ができるため問題があったとしても対処することが可能なことが多い印象です。一方、私の育休後は妻が一人でやらなければならない可能性がでてきます。そういうときを意識して、これは一人でできそうか?などを確認していました。

この結果、例えばベビーカーでバスに一人で乗るのは大変そうだとかがわかりました。このようなことが事前にわかればベビーカーを使ってバスは乗らないようにするなど予定を立てる段階で役に立つと思っています。

育休ラスト約2週間前でに夜の二交代制をやめて問題ないか確認する

7つ目は育休後を意識した生活に関してです。育休明けが近づいてきた段階で夜の二交代制はやめて夜は二人とも同時に寝るように変更して問題がなさそうかを確認しました。夜の二交代制は8時間睡眠時間が必ず確保できる一方、仕事をするとなると実行するのは時間的に難しいです。このため、私の育休が明けるタイミングでは夜の二交代制をやめる必要があります。ただ、育休が明けたタイミングで突然やめると何か問題があったときに対処が難しいということで2週間前から夜の二交代制をやめて二人とも21時から次の日の5時か6時に起きるという生活を試し始めました。

ちなみにわが子はたまたまですが、すでに連続で5時間から長いときは8時間寝るようになっていたため、二交代制をやめても起きる回数は多くて1回くらいという状態になっていました。

ただ、いざ二交代制をやめても、当初は妻は赤ちゃんが布団を蹴り飛ばして寒そうにしていないか心配で何度も起きてしまうという話をしていた。このため「スリーパー」を購入したりして、心配事を潰していってできるだけ安心して眠れるように改善を繰り返すようにしていました。結局、ちょうど2週間くらいは睡眠不足でつらいという日々が続いたので、前もって夜の二交代制をやめた生活を試し始めてよかった印象です。

買ってよかったもの

ここでは育休中に買っておいて本当によかったというものをまとめて紹介しておきます。

良かったポイント:細かいところまでは掃除してくれないが部屋が7,8割くらいきれいになるので、平日の掃除にはちょうどいい

良かったポイント:乾燥機のおかげで干す必要がないのですごい洗濯が楽

良かったポイント:哺乳瓶を3本くらいまとめて電子レンジで消毒できるので消毒が楽

良かったポイント:ごはんを食べたいときなど30分程度の時間を子供から手を放したいときすごく重宝する

良かったポイント:別の部屋や視覚的に見えない位置に赤ちゃんがいるときでもスマホで様子が確認できるので安心

良かったポイント:電動のものと違ってうるさくないので、夜に鼻を詰まらせて泣いているとき、さっと取り出せて使えるので便利

良かったポイント:目ヤニがよくついているのでさっと取りたいときに便利

良かったポイント:妻曰く、母乳で育てるなら絶対必要らしい

他にも便利だったものを以下の表にまとめておきます。

商品よかった理由
おむつ交換シートお出かけしたときにおむつ交換台がきれいじゃなさそうなときでも安心
おむつストッカーおむつだけでなく、ガーゼやおしりふきなど赤ちゃん用の小物をまとめて置けるので便利
ベビーカーあるとお出かけが楽
抱っこひも近所でベビーカーで行きづらいお店に買い物にいくときなど便利
その他の買ってよかったものまとめ

といった感じでした。特に「ディズニー ベビートイ くまのプーさん えらべる回転 6WAYジムにへんしんメリー」は個人的には半信半疑で買いましたが、30分程度とはいえ赤ちゃんが泣かない時間を親が任意に作れるのですごい重宝しました。

読んで良かった本

最後に育休を取るにあたり、何冊か本を読んで読みました。ここではその中でも個人的によかったと思う本をよかった順にまとめて紹介します。

良かったポイント:赤ちゃんの成長による変化やお世話の仕方、病気っぽい症状のときどうすればいいかなど幅広いことが書いてあるので困ったときに手元にあると安心

良かったポイント:1日のスケジュールをどうするか考えるのに非常に参考になった

NPO法人ファザーリング・ジャパン

良かったポイント:父親になるってどういうことか、何を気を付けないといけないかなどの心構えを勉強するのによかった

良かったポイント:子供だけでなく妻に対して気を付けないといけないことが何かを勉強するのによかった

特に最初の「ベネッセ・ムック 最新!初めての育児新百科」は育児に関して知っておいたほうがいいことを網羅的に写真つきで分かりやすく説明してくれている本で、育児初心者の自分にとても勉強になることが多かった印象です。

終わりに

今回は育休中の自分の過ごし方をまとめてみました。振り返ってみるといろいろあったのですが、ちゃんと先輩パパさんにいろいろ聞いたり本で勉強しておいてよかったということが多かった印象です。

この記事がこれから育休を取る方の参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA と Google によって保護されていますプライバシーポリシー利用規約 申し込み。

The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.