[書評] 知ってるつもり 無知の科学 ー 自分が何を知っていて、何を知らないのかを考え始めたら読む一冊

最近、連続で重い本を読んでたので間隔があいてしまいましたが書評回です。今回は「知ってるつもり 無知の科学」を読んだので、この本についての紹介になります。

どんな内容の本か?

本の中でも紹介されていますが、みなさんはトイレで水を流す仕組みをどれくらい知っていますか?本でこの例が出てきたとき私は「知っている」つもりでしたが、実際にこの本で細かく説明を見て本当に触りの部分しかわかってないことを痛感しました。
この本ではこのように、人は知ってるつもりになっているが、実はほとんど世の中のことを理解してないことを説明してくれる本です。

この本を読むことで人がなぜ知らないことを知っていると錯覚しているのかや、それによってもたらされる利点や注意点、また個人だけでなく集団の場合はどおなるのかなど、様々な観点で説明してくれます。

個人的には特に面白かったのは集団において人はどのように記憶するかという点です。パートナーがいる場合、自分とパートナーでそれぞれ得意な領域に関する知識を覚え、相手が覚えていそうなことは忘れる傾向にあるそうです。実際、我が家でも料理を良くする妻のほうが冷蔵庫の中に詳しいので、私自身はほとんど冷蔵庫の中身を把握してないみたいな状態になっているので、すごい納得感がありました。

どんな人にお勧めか?

この本は次のような人におすすめかなと思っています。

  1. 自分が何を知っているか、知らないかを考えたくなった人
  2. チームマネージメントをしている際に集団における能力を知りたくなった人

私自身のきっかけとしては1でした。ソフトウェアエンジニアをやっていると自分の専門を勉強すればするほどわからないことが増えていく感じがあります。これってなぜだろうということを考えてたときに、この本を同僚に勧められ読んでみました。この結果、自分が何を知っていて、何を知らないのかを意識することができるようになりました。
また、この本の後半では個人だけでなく集団に焦点を当てた話が出てきます。この際、集団における能力とは何か?についても触れられています。この辺りはチームマネージメントをしている人には役立つ考え方だと思ったのでお勧めです。

個人的に良かった点

個人的には以下の点が良かったです。

  1. 自分が思った以上に世の中のことを知らないことを自覚できた。
  2. 集団における賢さとは何かを考えるきっかけになった

先ほども書きましたが、この本を読むと自分の知らないことが思った以上に多いことを自覚できたので、非常に良かったと思っています。また、集団について、特に記憶の分担という考え方は今まで意識してなかったので、面白い話でした。

終わりに

今回は「知ってるつもり 無知の科学」を読んだのでその書評を書きました。
月に何度か月曜日はこのように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も観ていただければ幸いです。

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