[書評] なぜ働いていると本が読めなくなるのか ー 本が読めないと思ったら読んでみる一冊

今回は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んだので、それについての記事になります。

どんな内容の本か?

みなさん、最近読書が全然できてない、ということを思った経験はありませんか?今年1年私はずっとこれに悩み続けていました。
今回紹介する本を読むとこのなぜ本について読めなくなるのかを教えてくれる上に、本で紹介されている「本が読めなくなる原因」が実感できる本になっています。

本の内容としてはタイトルに書かれている「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」について書かれてはいるのですが、この部分は実は本の本当に最後に少し触れられているだけです。
じゃあ何が書いてあるのか?というと大部分は明治時代あたりから各時代ごとにどのように好まれた本が変化していったのかが主に書かれおり、この変化を通して現代ではどうして「働いていると本が読めない」という状態が発生するのか、筆者の考えを紹介しています。

ちなみに、タイトルの通り「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の答えだけを知りたい方は8章くらいから読むのが良いかと思います。実はこの本、タイトルの通りの質問の答えを知りたいだけだったらほとんどの部分を読む必要がない、ノイズだらけの本ということになります。ただ、筆者がこの本で書いている通り、このノイズの部分(この本でいえば労働と読書の歴史など)も非常に面白かったので、余裕があれば最初から読むことがおすすめです。

どんな人にお勧めか?

この本は以下のような人におすすめかなと思っています。

  1. 読書ができないと思い悩んでいる方
  2. 時代とともにどのように人気の本が変化しているのかを知りたい方

ただし、先ほど少し触れましたが1で悩んでいる方は真正面からこの本を読むといつまでたっても読書ができない理由がでてこないので、挫折する可能性があります。このため、そういう方は8章くらいから読むと良いかと思います。ただし、個人的には本が読めなくなる理由が過去からの流れの延長線上にあることがよく理解できるようになるので、最初からちゃんと読むのもお勧めです。

個人的に良かった点

  1. 読書ができない理由として腑に落ちる答えを得ることができた
  2. 読書ができなくなる理由が過去の流れからの延長線上にあることを知れた

今回1の読書ができない理由が知りたくて本を読み始めたので、これについて、腑に落ちる答えが得られたのは良かったです。これに加え、当初期待してなかったのですが、読書ができなくなる理由がノイズをどんどん除去していった結果、読書が徐々に情報収集の手段として不適切になっているという話が興味深かったので読んで良かったと思っています。

終わりに

今回は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読んだので、その紹介を書きました。
時々このように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も見ていただければ幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。