[書評] 怠惰な俺が謎のJCと出会って副業を株式上場させちゃった話 ー 副業から上場までの流れを面白おかしく知りたい方向けな一冊
今回は「怠惰な俺が謎のJCと出会って副業を株式上場させちゃった話」という小説を読んだのでその書評になります。
どんな内容の本か?
KADOKAWA元社長の方が書いた小説で、副業として「小説家になろう」みたいな小説投稿サイトを運営していた主人公が謎JCとの出会いをきっかけにサイトを立て直し、そして成長させ、最後はIPOするというサクセスストーリーです。
小説と言ってもIPOについては詳しめに書かれており、「IPOってこんな感じなのか」ということが分かって良かったです。
IPOについて全然知らないけどちょっと興味あるという方が読むには手ごろな本かなと思います。
また、物語が2010年くらいの時期を題材に書かれているので、当時の小説投稿サイトの位置づけやその後のデジタル化の波がどのように押し寄せていたのかが少し感じられたのも良かったです。
どんな人にお勧めか?
個人的には以下のような人にお勧めです。
- IPOについて何もしらないので、ちょっと知りたいので軽めの本を探している方
- 2010年くらいから現在までのラノベ業界について知りたい
特に1のようなIPOについて何もしらないのでちょっと知りたいくらいの方にはちょうど良い気がします。一方、物語で書かれたものなので、この本を読んでもIPOをどうやればいいのか具体的なことは何もわからないと思います。なので、IPOを実際に考えていて、具体的なことを知りたい方は別の本を読んだほうが良いと思います。
また、2010年くらいからのラノベの立ち位置は小説投稿サイトや電子書籍の流れを見て考えると急激に変化しているように思います。この流れを出版の中の人はどう考えているのかが少し垣間見える本だと思いました。なのでラノベ業界はどういう流れで今のようになっているのか知りたい方にも良い本かなと思います。
個人的に良かった点
個人的には以下の点が良かったです。
- IPOで苦労する点が知れた
- 小説投稿サイトの立ち位置
私自身、IPOについてはほとんど知らなかったのですが、この本を通して業務のフローをこんなにいろいろ変えないといけないケースがあるのかということが知ることができました。
また、ここ数年の小説投稿サイト発のラノベがいつの間にか圧倒的に増えていることも気になっていたので、このようなサイトはどういう立ち位置なのかということを知ることができて良かったです。
終わりに
今回は「怠惰な俺が謎のJCと出会って副業を株式上場させちゃった話」を読んだのでその書評になります。元々ラノベ大好き人間だったこともあり、読み始めたら一気に読んでしまいました。
今回は小説でしたが、いつもは教科書やビジネス書などの本を紹介してます。良かったら他の書評も見ていただけたら幸いです。