[書評] 言語の本質 ー 一般人が言葉について知りたいと思ったら読む一冊

毎週月曜日恒例の書評回です。今回は「言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか」についてです。

どんな内容の本か?

日常的に使っている言葉について不思議に思ったことはありませんか?私は育児をしていて、自分の子供がどうやって言葉を覚えていくのか最近気になっているところです。この本ではオノマトペを中心に言語は何かや、どのように子供が言語を覚えていくのか、なぜ人だけが言語を操れるのかなど言語について幅広い視点で分かりやすく書いてあります。

特に面白かったのが大人のオノマトペの使い方です。普段使っていて気にもしてなかったのですが、小さい子供には自然とオノマトペを使う比率が多くなると書かれています。そのため意識して自分の子供にオノマトペをどれくらい使って語りかけているのか意識してみると、確かにかなりオノマトペを使っていることに気が付き納得感がありました。

それ以外にも育児向けの本では「オノマトペ」が赤ちゃんには重要とだけ書かれていることが多いのですが、「なぜ重要か」まで書いてある本を見たことがなく、ずっとなぜオノマトペが重要なのか疑問に思っていました。その答えとしてこの本では「オノマトペは言語学習の足場」になっているということが書かれており、ここ最近の疑問が解けてすっきりしました。同じように疑問に思っていた方は読んでみると良いと思います。

どんな人にお勧めか?

この本はこんな人におすすめかと思います。

  1. 言葉について知りたい
  2. 子供がどのように言葉を覚えていくのか知りたい

おそらく1の方はこの本全体を通して興味深く読めると思っています。特に言語について詳しくない私のような方は初めてのことが多くて新鮮だと思います。
また私のように育児をしている方で子供がどのように言葉を覚えていくのか疑問に思っている方は参考になる情報が多いと思います

個人的に良かった点

  1. 子供にとってなぜオノマトペが重要か理解することができた
  2. 言語ごとのオノマトペの違いを知ることができた

1に関しては先にも述べましたが、オノマトペが子供の言語獲得で重要な役割をしていることが分かってよかったです。また、オノマトペが言語によってかなり違うことや、その違いによって言葉にかなり違いが出ているのですが、どういうことが違うのかを知ることができました。この辺り、言語について勉強したことがなかったので新鮮で面白かったです。

終わりに

今回は「言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか」を読みました。個人的にはちょうど子供の言語獲得の流れが気になっていたところなので、非常に勉強になりました。
毎週月曜日はこのように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も観ていただければ幸いです。

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